仮想通貨詐欺調査会社ナビ
返金約6分 ・ 最終更新 2026年10月10日 ・ 執筆 日高雄二

仮想通貨詐欺の返金は可能か|回収できるケースとできないケース

「必ず取り返せます」という説明は誠実ではありません。一方で、条件が揃えば回収の可能性が出てくるのも事実です。その境界を整理します。

結論

仮想通貨詐欺で送ったお金は、本当に返ってきますか?

資金がいまどの段階にあるかで決まります。送った資金は「詐欺師のウォレット」→「経由用の複数ウォレット」→「取引所への着金」→「換金・出金」という4段階をたどり、取引所に着金した状態で止まっていれば、警察の要請による凍結を通じて回収の可能性が出てきます。すでに換金・出金された後だと回収は困難です。なお、調査会社は資金の回収そのものを行いません。弁護士資格を持たない事業者が返金交渉を代理することは弁護士法第72条で禁じられており、調査会社の役割は資金の流れを追跡して証拠をつくることです。

  • 「必ず返金できます」「当社が口座を凍結します」と説明する業者は、調査会社の権限を超えたことを言っている。凍結は警察の要請によるもの
  • 回収の可能性が上がるのは、着金先の取引所が本人確認(KYC)を実施している大手である場合。匿名性の高い経路に流れているほど難しくなる
  • 回収率や返金実績の数値を掲げる業者があるが、第三者が検証できる形で公表されているものはほとんどない。当サイトも数値は掲載していない

結論から言えば、仮想通貨詐欺の被害回復は簡単ではありません。ただし「不可能」でもありません。分かれ目になるのは、送金した資金が今どの段階にあるか、という一点です。

資金がたどる4つの段階

  1. 1
    段階1:詐欺師のウォレットにある

    着金直後。追跡は容易だが、ウォレットの持ち主に強制力を及ぼす手段が限られる

  2. 2
    段階2:複数のウォレットに分散されている

    数日以内に起きることが多い。追跡は可能だが経路が枝分かれし、解析の手間が増える

  3. 3
    段階3:取引所に着金している

    回収の可能性が最も高まる段階。取引所は本人確認情報を持っているため、法的手続きの対象になる

  4. 4
    段階4:換金・出金されている

    資金が法定通貨として引き出された後。回収は著しく困難になる

つまり、重要なのは段階3です。資金が取引所に着金し、まだ出金されていない段階で、着金先を特定した資料を警察や取引所へ速やかに提出できるかどうかが大きな分岐点になります。

回収の可能性が出てくるケース

  • 送金から日が浅く、資金がまだ取引所口座に残っている
  • 着金先が国内の取引所、または日本の法的手続きに応じる海外取引所である
  • TXIDと送金先アドレスが手元にあり、経路を証明できる
  • 同じ詐欺グループによる被害者が複数おり、事件として大きく扱われている
  • 警察が捜査に着手し、取引所への照会・凍結要請が行われている

回収が難しいケース

  • ミキシングサービスを経由され、資金の同一性が追えなくなっている
  • すでに換金・出金され、現金化されている
  • 着金先が、法執行機関の照会にほとんど応じない管轄の取引所である
  • 送金の記録(TXID・送金先アドレス)が一切残っていない
  • 個人間の直接取引で、相手の身元につながる情報が何もない

回収の可能性を上げるためにできること

  1. 1
    追加送金を止める

    回収したい気持ちにつけ込む二次被害が最も多い。これ以上送らないことが最大の防御になります

  2. 2
    証拠を保全する

    サイトもアカウントも数日で消えます。スクリーンショットを撮り、TXIDを控えます

  3. 3
    資金の着金先を特定する

    調査会社に依頼し、資金が最終的にどの取引所へ届いたかを報告書の形にします

  4. 4
    警察に被害届を出す

    報告書を添えることで、取引所への照会・凍結要請につながる可能性が生まれます

  5. 5
    必要に応じて弁護士に相談する

    相手方や保有資産が判明した後の損害賠償請求、仮差押えなどは弁護士が担います

FAQ

この記事に関するよくある質問

Q調査会社に頼めば返金してもらえますか?
A

調査会社は資金の回収そのものを行いません。弁護士資格を持たない事業者が返金交渉を代理することは弁護士法第72条で禁じられているためです。調査会社の役割は、資金の流れを追跡して「調査報告書」という証拠をつくることです。報告書は警察への被害申告、取引所への通報、弁護士への依頼の資料になります。「必ず返金できます」と説明する業者には注意してください。

Q詐欺師の取引所口座を凍結してもらうことはできますか?
A

凍結は警察の要請によって行われるもので、民間の調査会社が独自に行うことはできません。手順としては、資金がどの取引所に着金したかを特定し、その情報を添えて警察に申告し、警察から取引所へ要請が出るという流れになります。したがって、着金先を特定した資料を早く用意できるかどうかが、凍結が間に合うかどうかに直結します。

Q被害額が少額でも調査を依頼する意味はありますか?
A

費用との兼ね合いになります。料率型(被害金額の2%〜)の会社に依頼する場合、被害額が小さいと最低料金が設定されていることが多く、割高になりがちです。逆に件数あたりの定額制であれば、被害額に関係なく金額は変わりません。回収の見込みが薄い場合でも、被害届の提出や、同じ相手による被害の立件のために資金の行き先を記録に残す意味はあります。費用に見合うかどうかは、被害額と資金の段階を踏まえて判断してください。

費用を
試算
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