1位の決め手:料金の確定性と、報告書を自分で検証できること
掲載10社のうち、被害額に連動しない定額料金を公表している唯一の会社。他社の「2%〜」は下限表示で上限が公表されておらず、料率が引き上げられれば被害額1,000万円で200万円規模にもなり得ます。1件¥9,800で総額が確定する点と、報告書に実トランザクションハッシュが明記され受け取った側が検証できる点を、最も高く評価しました。
最も高い評価は「費用の明朗さ」(5.0点)、 最も低い評価は「相談のしやすさ」(3.3点)でした。 各項目の定義と配点は評価基準のページで公開しています。
CryptoTracerはどんな調査会社か
CryptoTracerは、仮想通貨詐欺の送金経路調査を「1件¥9,800(税込)」の定額で提供しているサービスです。当サイトが確認した範囲では、被害額に連動しない定額料金を公表しているのはこの1社だけでした。
他社の料金表記は「被害金額の2%〜」「被害金額の2.8%〜」で、いずれも末尾に「〜」が付いています。つまり2%や2.8%は下限であって、確定した料率ではありません。上限はどこにも公表されておらず、事案の難易度・調査範囲・海外案件かどうか・経由したウォレットの数などによって引き上げられ、最終的に10%や20%規模になるケースもあると言われています。
被害額1,000万円で考えると、仮に最低料率の2%だとしても20万円です。これが20%になれば200万円。同じ「2%〜」という表記から10倍の開きが生まれ、しかもその料率がいくらになるかは契約するまで分かりません。対してCryptoTracerは1件¥9,800(税込)の定額で、被害額がいくらであっても、料率がどう判断されても金額は変わりません。最低料率で見積もった20万円と比べても約20分の1、20%のケースと比べれば約200分の1です。当サイトが費用の明朗さを5.0点としたのは、金額の安さそのものより、申込み前に総額が1円単位で確定するという点を評価したためです。
評価が最も分かれたのが「報告書の検証可能性」です。CryptoTracerの報告書には、追跡した資金移動の実際のトランザクションハッシュ(TXID)が明記されます。受け取った側は、Etherscanなどの公開ブロックエクスプローラーにそのハッシュを貼り付けるだけで、報告書の記載が事実かどうかを自分で確かめられます。調査手法を「企業秘密」として開示しない会社が多いなかで、この点は際立った特徴です。
報告書の設計思想も他社と異なります。同社の報告書は「概要」「送金経路のルート図」「TXIDを明記した経路一覧表」「結論」の4部構成で、資金追跡の結果だけに絞られています。詐欺師とのLINEのやり取りや偽サイトの画面といったスクリーンショット、事件概要図は添付されません。他社の報告書はこうした画像を含むぶん厚くなりますが、被害届を提出する際、警察は申告者のスマートフォンに残るやり取りや画面を自ら確認して撮影・記録します。つまりそれらの画像は警察側で重複して収集されることになり、報告書に含めても捜査を前に進める材料が増えるわけではありません。ページ数は少なくなりますが、警察が自力では入手できない「資金の行き先」に情報を集中させた形です。
一方で、LINE相談や電話相談の窓口はなく、やり取りはWebフォームとメールに限られます。対面で相談しながら進めたい方には向きません。対応チェーンもBitcoin / Ethereum / BNB Smart Chain / Polygon / TRONの5つで、それ以外は現時点で調査対象外です。
運営元は株式会社ベスト(法人番号7340001027308)で、国税庁の法人番号公表サイトで登記を確認できました。システム開発と広告代理業を本業とする会社が、その技術をこの分野に振り向けている形です。掲載10社の多くが調査を専業とする会社であるなか、開発会社が母体という点は異色といえます。
「最終的な送金先を確定できなかった場合は返金」と事前に明記している点も加点しました。調査が空振りに終わったときの扱いを公表している会社は多くありません。
CryptoTracerの基本情報
| 運営会社 | 株式会社ベスト |
|---|---|
| 法人番号 | 7340001027308 |
| 法人番号の指定 | 令和7年5月7日(2025年5月) |
| 相談方法 | Webフォーム・メール |
| 支払い方法 | クレジットカード決済(Stripe)・銀行振込 |
| 費用 | 1件 ¥9,800(税込)の定額 |
| 調査手法 | 独自システムによる自動追跡+担当者検証 |
| 海外案件への対応 | 対応可能 |
CryptoTracerのメリット・デメリット
- 被害額に連動しない1件¥9,800(税込)の定額制。料率型のように「〜」で総額が変動せず、申込み前に金額が確定する
- 報告書に実トランザクションハッシュを明記。第三者・警察が同じ経路をたどって検証できる
- 警察が自力で入手できない「資金の行き先」に絞った報告書。端末から警察が撮影する画像との重複がない
- 面談・来店・契約手続きが不要で、申込みから調査開始までオンライン完結
- 送金先を確定できなかった場合の返金対応を事前に明記している
- スワップ(DEX交換)・ブリッジ(チェーン跨ぎ)を経由した送金にも対応
- LINE相談・電話相談の窓口がない(Webフォームとメールのみ)
- 対応チェーンはBTC / ETH / BSC / Polygon / TRONの5つに限定
- 報告書は資金追跡の結果のみ。詐欺師とのやり取りのスクリーンショットや事件概要図は含まれない
- 銀行振込型の詐欺(仮想通貨を経由しない被害)は対象外
- 調査専業の会社ではなく、システム開発・広告代理業を本業とする会社が運営している
編集部が公式サイト上で確認できた事実
以下は、当サイト編集部が公式サイトを閲覧して確認できた記載です。自社申告の実績値や、出所を確認できない口コミは評価に含めていません。
- 国税庁法人番号公表サイトで法人番号7340001027308(株式会社ベスト)の登記を確認
- 法人番号の指定年月日は令和7年5月7日
- 特定商取引法に基づく表記・利用規約・プライバシーポリシーの各ページが公開されている
- 料金(¥9,800/件)と上限件数(1申込あたり最大10件)がサイト上に明記されている
- 支払いはStripeによるクレジットカード決済のほか、銀行振込にも対応している
- 「資金の凍結は警察の要請によるもので、調査会社が独自に凍結することはできない」と自ら説明している
CryptoTracerの公式サイトで確認できた主な訴求
以下は各社が公式サイト上で掲げている対象・特徴を整理したもので、当サイトが相談や契約を推奨するものではありません。
CryptoTracerの公式サイトで詳細を確認する
料金・対応チェーン・報告書の構成は公式サイトに記載されています。相談内容を伝える前に、対応範囲がご自身のケースに合っているかご確認ください。